生検(せいけん)
生検とは、患部の組織の一部をメスや針などで取って、顕微鏡などで調べる検査です。
生検を行う際には局所麻酔が使用されます。
この検査によって、病気を正確に診断することができます。
たとえば、がんの診断の場合、CTやMRIなどの画像検査や内視鏡検査を行って、がんがある疑いが強くでれば、患部の組織の一部を切り取り、検査をします。切り取った組織に、がん細胞が見つかれば、がんという診断が確定し、治療へ進むことになります。
言葉遣いのポイント
「生検」という言葉の認知率は43.1%です。一般の人にとってなじみがない言葉であることがわかります。生検といわずに「患部の組織の一部をメスや針などで取って、顕微鏡などで調べる検査」などということが望ましいです。
「患部の一部を切り取る」といった説明に対して、恐怖感を抱き、検査を嫌がる患者さんも少なくないので、痛みの程度や痛んだ場合の手当てなども説明し、安心して検査を受けてもらえるようにしましょう。病気の治療をするためには、確定診断が必要で、そのための重要な検査であることを説明し、理解してもらうことが大切です。
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この記事は2018年12月現在の情報となります。