悪性腫瘍(あくせいしゅよう)

悪性腫瘍は、腫瘍のうち大きくなって周りに広がったり、違う臓器に移ったりして、命に危険が及ぶ可能性があるもののことです。

悪性腫瘍のうち、皮膚や粘膜からできるものを「がん」、骨や筋肉、神経からできるものを「肉腫」といいます。

悪性腫瘍という言葉の認知率は98.6%と極めて高く、理解率も88.6%と高いのですが、認知率と理解率の差が10ポイントあるということから、10人に1人は、悪性腫瘍という言葉は聞いたことがあっても、何のことかよくわからないという状況にあることがわかります。
患者さんに病気の説明をする際には、この点を留意することが必要です。

このような誤解がある

  • 悪性腫瘍は、がんよりも危険性が小さい(24.8%)。
  • 悪性腫瘍は、がんよりも危険性が大きい(17.5%)。

悪性腫瘍の「悪性」という言葉には、かなり強い響きがあり、患者さんに大きな不安を与えるおそれがあるため、「悪性」という言葉をいきなり使わないほうが、医師の説明に耳を傾かせ、治療への意欲をはぐくむ効果が期待できます。

しかし、悪性腫瘍はがんではないという誤解は4.3%と、少ないがゼロではないため、患者さんに病気の説明をする際には、治療を適切に行わないと命の危険もあるということを認識してもらう必要があります。

悪性腫瘍はがんではないなどと誤解している人に対しては、説明の早い段階で「がん」という言葉を使い、病気の危険性をはっきりと伝えることが望ましいです。

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この記事は2018年12月現在の情報となります。

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