副作用(ふくさよう)
副作用とは、病気を治すために使った薬による望んでいない作用をいいます。
副作用には害のあるものもあれば、ないものもあります。からだに害を与えるものを「有害事象」と呼ぶことがあります。
このような誤解がある
漢方薬には副作用がないと誤解している人が多い(27.0%)。
どんな薬にも副作用が起きることがあります。それは漢方薬でも同じことです。薬の説明をするときには、そのことを理解してもらうように努めましょう。
一方、抗がん剤やステロイドなどは、強い副作用があって危険だと思い込んでいる人も少なくありません。副作用が怖いので、自分の判断で服用をやめたり、量を減らしたりしてもよいと思っている人もいます(26.1%)。
過度に副作用を怖がらないように伝えるとともに、しっかりと薬について説明をすることが大切です。
すべての薬には副作用があると話したうえで、それでもこの薬を使う理由は、副作用よりも好ましい作用が大きいからだということを納得してもらうとよいでしょう。
医師がその薬の副作用なども理解したうえで、治療薬として選択しているということを説明することで、患者さんの不安はかなり軽減されます。
患者さんに説明するときには、副作用がでたときの対処法をきちんとして、何かあった場合は、医師の指示を仰ぐように伝えることで患者さんの不安は和らぎます。
薬を処方する際にはいつも、「どんな薬にも副作用がでることがあります。副作用がでるかどうかは、処方する医師でも完全に予測することはできません。もし、薬を飲んで具合の悪いことがあったら、薬を飲むのをやめて、すぐに電話で連絡してください」と話しておくことが大切です。
この記事は2019年1月現在の情報となります。