対症療法(たいしょうりょうほう)

対症療法とは、病気によって生じている痛みや発熱、せきなどの症状を和らげたり、なくしたりする治療法です。

一時的に病気の症状を和らげるもので、病気そのものやその原因を治療する「原因療法」とは異なります。
たとえば、がん治療においては、対症療法によって苦痛となる症状を和らげることで、日々の生活を快適にし、充実した時間を過ごすことに役立ちます。
対症療法と原因療法は同時に行われることもよくあります。

対症療法という言葉の認知率は63.5%ですが、理解率は48.2%とあまり高くはありません。対症療法とはどのような治療を行い、どのような効果が得られるのかについて理解していない人が多いと考えられます。適切な理解へつなげる説明が求められます。

多くの患者さんは病気を根本から治すということを望みます。それに対して、「症状を楽にする」だけの対症療法は、一時しのぎ、単なる痛み止めをしてもらったに過ぎないと、喜ばない人もいます。
しかし、QOL(その人がこれでよいと思えるような生活の質)をよくするために、対症療法は大変効果があることを伝えておきましょう。

このような誤解がある

「タイショウリョウホウ」を「タイショリョウホウ=対処療法」と聞きとってしまい、誤解している人がいます(26.8%)。症状を和らげるための治療であることがわかるように、必要に応じて漢字で書いて示す配慮が望まれます。

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この記事は2019年2月現在の情報となります。

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