イレウス(Ileus)
イレウスとは、腸の一部が詰まって、食べたものやガスが通らなくなっている状態をいいます。
腸の管の中がふさがったり狭くなったりすると、食べたものやガスがつかえて通らなくなります。また、腸の運動がにぶっても、やはりスムーズに動かなくなります。おなかが痛くなってふくらみ、食べ物を吐き、便やガスが出なくなることもあります。
このような状態がイレウスで、「腸閉塞」ともいいます。
「イレウス」は極めて専門性の高い言葉で、その認知率は12.5%と低く、ほとんどの人にとっては、なじみがない言葉だということがわかります。
一方、調査の結果から、多くの医療関係者が「イレウス」という言葉を使っていることがわかりました。
患者さんへの説明の際には、一般になじみのある「腸閉塞」という言葉を使ったほうがよいでしょう。
「腸閉塞」という言葉で説明する場合、言葉の意味は大体理解されているようですが、症状についての知識は不確かな患者さんが多いようです。次のように伝えた上で、図や絵に具体的に示すとわかりやすいでしょう。
「腸の一部が詰まって、食べたものやガスが通らなくなっている状態で、症状としては、腹痛や嘔吐、便やガスが出なくなることがあります」
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この記事は2019年2月現在の情報となります。