肝硬変(かんこうへん)
肝硬変とは、肝臓が硬くなり働きが悪くなる状態をいいます。
「肝硬変」の「肝」は肝臓、「硬変」は硬く変わることを意味します。つまり、肝硬変は肝臓が硬くなる病気ということができます。
肝臓の細胞が壊れることで、肝臓は硬くなり、縮んでゴツゴツとしたコブだらけになります。それはウイルスやアルコールなどによる肝炎が原因で、肝臓の中の血液循環がうまくいかなくなることに起因します。
肝硬変は自覚症状がないままゆっくり進行する病気ですが、病気が進行すると、食欲不振、下痢などで始まり、腹水、黄だん、むくみ、出血、食道静脈瘤破裂、意識障害などの症状が現れることがあります。
「肝硬変」の認知率は97.1%、理解率は87.3%とともに高く、よく知られた言葉であることがわかります。しかし、原因や症状の進み方などを正確に理解してもらうことが必要な言葉であるので、わかりやすい説明が望まれます。
肝硬変は自覚症状がないため、重症であっても軽く考えがちです。「肝臓は沈黙の臓器です」「肝臓は我慢強いあまり、自分がだめになっているのに気がつかないのです」などのたとえを使うことも効果的な説明につながります。
また、イラストなどを使ってゴツゴツとコブだらけになった肝硬変の肝臓と正常な肝臓を対比させるとわかりやすいでしょう。
このような誤解がある
肝硬変の原因はアルコールであると考え「お酒を飲まないので肝硬変にはならない」という誤解があります(19.7%)。ウイルスによって肝硬変を発症することがあることも伝えておきましょう。
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この記事は2019年3月現在の情報となります。