がん外科手術とお口のトラブル

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がんに限らず、外科手術の多くは全身麻酔をかけて行われます。全身麻酔を受けている間は、安全のために人工呼吸器のチューブが口から喉を通して気管の中に挿入されます(気管挿管と言います)。

お口の細菌が、手術後の肺炎の元になることが

お口の中が汚れたままで手術を受けると、挿管時に気管に入った口腔内の細菌が手術後に呼吸器感染(肺炎)を起こすリスクとなります。手術を受ける前にあらかじめ歯科で専門的な口腔ケアを受けておくことで、口腔細菌由来の術後合併症のリスクを減らすことができます。

グラグラした歯は危険です

また、挿管時に歯に負担がかかり抜けてしまったり、痛めてしまう場合があります。
歯を痛めてしまうと、入れ歯が使えなくなったり、手術後の食事開始の妨げになることもあります。手術後しっかり口から栄養をとることは、術後の回復の大きな支援の一つです。

グラグラしている歯は、手術の前に歯科を受診して応急的に固定したり、保護のマウスピースを作成します。

出典:がん治療と食生活 ~栄養士・歯科医・看護師からのヒント~(公益財団法人 がん研究振興財団)

この記事は2019年8月現在の情報となります。

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