体力低下

体力低下の症状のある患者さん向けにレシピ・食事のヒントをご紹介します。

副作用対応レシピ

ウナギのひつまぶし風茶漬け

1人分 エネルギー:577kcal
たんぱく質:28.4g / 脂質:23.9g / 塩分:2.0g

材料(1人分)

  • ・ウナギのかば焼き(一口大に切る) 1串
  • ・白ごま 大さじ1/2
  • ・青じそ(せん切り) 1~2枚
  • ・みょうが(薄切り) 1/2個
  • ・刻みのり 適量
  • ・だし 3/4カップ
  • ・塩 少量
  • ・ごはん 茶碗1杯分(150g)

作り方

  1. 器にごはんを盛り、ウナギ、ごま、しそ、みょうが、刻みのりをのせる。
  2. だしに塩を加えて温め、1にかける。
POINT

・エネルギーと同時にビタミン、ミネラルが補給できます。

・消化器手術後の方は、ゆっくりと食べましょう。

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サンドイッチ

1人分 エネルギー:321kcal
たんぱく質:14.5g / 脂質:17.5g / 塩分:1.5g

材料(1人分)

  • ・サンドイッチ用パン(12枚切り・耳なし) 2・1/2枚
  • ・バター(やわらかくしておく) 小さじ1/2
  • ・粒入りマスタード 小さじ1/4
  • ・マヨネーズ 大さじ1/2
◆ a
  • ・ゆで卵(輪切り) 1/2個
  • ・ツナ 15g
  • ・レタス(ちぎる) 2/3枚
◆ b
  • ・ハム・スライスチーズ 各1/2枚
  • ・トマト(薄切り) 1/8個
  • ・きゅうり(斜め薄切り) 1/8本
  • ・レタス(ちぎる) 1/3枚

作り方

  1. パンにバター、マスタード、マヨネーズを塗る。
  2. それぞれ a と b の材料でサンドイッチを作る。
  3. 食べやすい大きさに切る。
POINT

サンドイッチは患者さんにたいへん好まれている料理です。ハムやチーズ、野菜などいろいろな具をはさんで食べてみましょう。温かくても冷たくてもおいしいので、分食のスナックや外出時の食事として幅広く利用できます。そのほかバターロール、クロワッサン、菓子パンなども好まれています。

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具だくさんすいとん汁

1人分 エネルギー:359kcal
たんぱく質:15.3g / 脂質:10.5g / 塩分:0.9g

材料(1人分)

  • ・豚薄切り肉(一口大に切る) 50g
  • ・里芋(一口大に切る) 1/2個
  • ・大根(一口大に切る) 15g
  • ・ごぼう(一口大に切る) 20g
  • ・にんじん(いちょう切り) 20g
  • ・ねぎ(斜めに切る) 15g
◆ すいとん
  • ・小麦粉 50g
  • ・水 適量
  • ・だし 3/4カップ
  • ・しょうゆ 大さじ1/4
  • ・七味唐がらし 適量

作り方

  1. 小麦粉に水を加えてこね、すいとんを作る。
  2. なべにだし、里芋、大根、ごぼう、にんじん、ねぎを入れて煮る。根菜がやわらかくなったら豚肉を加えて煮込み、しょうゆで調味する。
  3. 2に1のすいとんを加える。
POINT

ひとなべで主食、主菜、副菜、汁物がかねられる一品。体調が悪い時に、品数をそろえるのはたいへん。これなら手軽に用意できます。

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小倉ホットケーキ

1人分 エネルギー:369kcal
たんぱく質:7.0g / 脂質:16.1g / 塩分:0.6g

材料(1人分=2枚分)

  • ・ホットケーキミックス 45g
  • ・卵 10g(約1/5個)
  • ・牛乳 35g(大さじ2強)
  • ・ゆであずき(市販品) 大さじ1
  • ・生クリーム 25ml
  • ・砂糖 大さじ1/2

作り方

  1. 生クリームは砂糖を加えて泡立てる。
  2. ホットケーキミックスは卵、牛乳を加えて混ぜ、フッ素樹脂加工のフライパンで2枚焼く。
  3. 2を皿に盛り、1とあずきをのせる。
POINT

エネルギーの高いおやつとして利用できます。あずきや生クリームなどを加えることで、さらにエネルギーアップが可能です。

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茶わん蒸し

1人分 エネルギー:70kcal
たんぱく質:10.2g / 脂質:2.7g / 塩分:1.3g

材料(1人分)

  • ・卵 1/2個分
  • ・だし 75ml
  • ・塩 ミニスプーン0.5g
  • ・うす口しょうゆ 少量
  • ・小エビ 3尾
  • ・生しいたけ(半分に切る) 1/2枚
  • ・三つ葉(食べやすく切る) 少量
  • ・ゆずの皮 好みで適宜

作り方

  1. だしは塩、しょうゆで調味する。
  2. 卵に1を加えて混ぜる。
  3. 茶わんにエビとしいたけを入れ、2を小さなざるなどを通して注ぐ。蒸気の上がった蒸し器に入れ、中火で1~2分、弱火でさらに10分ほど蒸す。三つ葉を散らして火を消し、茶わんにふたをして蒸らす。好みでゆずの皮を散らす。
POINT

茶わん蒸しや卵豆腐などは口当たりがよく食べやすいので、症状が複数重なる時も幅広く利用できます。また、消化吸収に負担が少ないので、そのあとの食事量に影響が出にくい料理です。においが気になる方は、冷やして食べてみましょう。市販品を利用するのも便利。

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コーンスープ

1人分 エネルギー:119kcal
たんぱく質:3.4g / 脂質:2.5g / 塩分:1.0g

材料(1人分)

  • ・クリームコーン缶 1/2カップ
  • ・牛乳 1/4カップ
  • ・塩 少量
  • ・あらびきこしょう・パセリ(好みで) 各適宜

作り方

  1. 小なべにクリームコーン缶と牛乳を入れて温め、塩で味をととのえて器に盛る。好みでこしょうとパセリをふる。
POINT

・適度にとろみがあるので、のど越しがよく、いろいろな症状に適応します。エネルギーもコンソメスープと比べると高い料理です。

・においが気になる方は冷やしてお召し上がりください。クリームコーン、じゃが芋、かぼちゃなどいろいろな材料を試してみましょう。

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体力低下のヒント

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Q1.現在、子宮頸部がんで抗がん剤の治療中です。治療中は食欲もなく気がつけば体重も落ちてきて体力の衰えを感じます。どうしたらよいでしょうか?

A1.体力低下のヒント

化学療法中は、食欲不振、吐き気、胃の不快感、筋肉痛、味覚障害・嗅覚の変化などの副作用を重複して訴える方が多く見られます。
体重が減少すると体力も衰え動くのがつらくなり、日常生活の活動が減り、ますます体重が減少し、体力が衰えるという悪循環が起こってきます。体力を回復させるには、この悪循環をどこかで断ち切らなければなりません。
そこで、自分が何なら食べられる、食べてみようかと感じた時期から、少しずつ食べるようにしてください。

症状出現の考え方、症状が出やすい治療法
  • 手術、抗がん剤治療、放射線療法などの治療
  • 消化・吸収障害、治療による副作用、早期の満腹感
症状が出現しやすい時期・期間
  • 投与後2日目から7日間
日常生活の注意点
  • 1回の食事量を少量にする。
  • 本人の好むものを用意する。
  • 食べたい時に食べられるように準備しておく。
  • ウォーキングなどで気分転換をはかる。
食事・調理の工夫:適する食材
  • アイスクリーム、果物、ゼリーなどさっぱりしたものを加える。
  • 味をしっかりつける。
  • 汁物やめん類など多用する。
  • 主食は、パン、めん、味付けごはんなどさまざまな種類を少量ずつ食べる。
  • においを不快に感じる料理は避ける。
  • 品数を多くし少量とする。
  • 温かいものと冷たいものを同時に食べない。

出典:がん治療中の食事サポートブック2018
(公益財団法人 がん研究振興財団)

この記事は2018年11月現在の情報となります。

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