がん患者さんの体重コントロール
がんに伴う体重減少や食欲低下は、がん治療継続の妨げやQOLを低下させる大きな要因となります。なかでも生命予後に影響するがん悪液質は、がん治療の副作用による食欲低下などと混在して生じることもあり、早期発見、対応が重要となります。がん悪液質によるがん治療への影響や対策を中心に、がん治療中、治療後の体重コントロールのポイントをご紹介します。
京都府立医科大学大学院
医学研究科呼吸器内科学
教授 髙山 浩一 先生
1987年九州大学医学部卒業、1995年九州大学医学部附属胸部疾患研究施設助手、2000年アラバマ大学バーミンハム校に留学。2009年九州大学病院がんセンター化学療法部門長、翌年同大学大学院内科学呼吸器内科分野准教授を経て2015年より現職。京都府立医科大学附属病院がんゲノム医療センター長、同院がん薬物療法部部長、地域医療推進部長を併任。2023年同大学附属病院副病院長に就任。日本内科学会認定医、評議員、日本呼吸器学会専門医、指導医、代議員、日本肺がん学会理事、評議員、日本臨床腫瘍学会協議員、日本がんサポーティブケア学会評議員、日本がん治療認定医など。
この記事は2024年10月現在の情報となります。