PET(Positron Emission Tomography)
PET(Positron Emission Tomography:陽電子放出断層撮影法)は、薬剤を体内に投与し、特殊な機械を使ってからだの中のくわしい画像をとる検査です。
PET検査では、ブドウ糖に似せた薬剤を体内に注射し撮影します。がん細胞は通常の細胞よりも多くのブドウ糖を摂取するという特性を利用して、ブドウ糖に似せた薬剤が集まる位置を詳しく見ることで、がんの有無を検査することができます。
この検査が受けられる医療機関はまだ少なく、それに伴いこの言葉の認知率61.0%、理解率33.1%という低い段階にとどまっています。
「PET」という言葉の響きから、ペットボトルや愛玩動物を想起する人も少なくないため、「がんPET検査」と言葉を補うとよいでしょう。
しかし、これからPET検査は普及していくものと見込まれていますので、丁寧な説明を行い、言葉と知識の普及も図ることが望まれます。
このような誤解がある
- PET検査をすれば、がんのことはすべてわかるという誤解。
- PETのほうが、CTやMRIより優れているという誤解。
新しい検査法であるPET検査に過大な期待を抱いてしまう人に対しては、この検査の優れている点と弱点をあげて、万能ではないことを説明し、誤解を与えないことが必要です。
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この記事は2018年12月現在の情報となります。