貧血(ひんけつ)

貧血とは、血液中の赤血球やその中の色素であるヘモグロビンが減っている状態をいいます。

ヘモグロビンが減ると、全身の細胞に酸素を運ぶ働きに異常が起きます。
全身の細胞へ酸素を運ぶ力が弱まると、疲れやすくなり、動悸・息切れ、めまい、頭痛などの症状が現れます。

貧血の原因には、「赤血球をつくることができない」「赤血球が壊されている」「知らないうちにどこからか出血している」などが考えられます。原因によって治療法が異なりますので、医師の診断をきちんと受ける必要があります。

「貧血」という言葉の認知率は99.7%と極めて高いのですが、その意味を「赤血球が減る病気」と正しく理解している人は77.0%と必ずしも多くありません。
誤解を避けるためには、「貧血」という言葉を単独で用いないようにし、説明も言い添えるようにしましょう。

このような誤解がある

日常のなかで、気持ちが悪くなって立ちくらみを起こして倒れる脳貧血のことを、貧血ということがあります。
そのため、「貧血」という言葉から、「脳貧血」を想起し、医師が診断した「貧血」を「脳貧血」と誤解する場合があります(67.6%)。
この誤解を避けるために、「貧血」の診断の際には、病名だけではなく、病気の内容も説明するようにしましょう。

「貧血」は赤血球やヘモグロビンが減少している病気だと理解している人のなかにも、貧血の原因は、血液中の鉄が不足することによって起きる「鉄欠乏性貧血」だと思い込んで、食事やサプリメントで鉄分を補えばよいと考える人がいます。
しかし、貧血の原因はほかにもありますので、それらについて説明し、何か思い当たることはないか尋ね、貧血の原因について、しっかりと認識させる必要があります。鉄分が不足していない人が鉄分の過剰摂取を続けると肝障害などを起こすおそれがあります。

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この記事は2019年2月現在の情報となります。

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