がん患者さんの睡眠障害(不眠)
がん患者さんは、がんと診断されたことによるショックや不安、治療に伴う環境の変化、ストレス、うつや適応障害、薬の影響などから不眠を経験する人が少なくありません。不眠はがん患者さんのQOL低下を招くだけでなく、せん妄などのリスクも高め、がん治療継続の阻害要因になります。患者さんの睡眠の重要性、睡眠状況や日常生活への支障などの評価、指導のポイントを紹介します。
保坂サイコオンコロジー・クリニック院長
聖路加国際病院 診療教育アドバイザー
聖路加国際大学臨床教授
京都府立医大客員教授
保坂 隆 先生
1977年慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)精神科に留学。東海大学医学部教授、聖路加国際病院精神腫瘍科部長、聖路加国際病院リエゾンセンター長などを経て、現職。
この記事は2023年5月現在の情報となります。