副作用対応レシピ

体重減少

卵とじうどん

卵とじうどん

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1人分 エネルギー:340kcal
たんぱく質:13.3g / 脂質:6.1g / 塩分:2.5g

  • うどんなどのめん類は、食べやすくて消化吸収に負担が少なく、エネルギーもとりやすい食材です。症状が複数重なった時にも口にしやすいでしょう。
  • お好みで、鶏肉、野菜などいろいろな具を入れて栄養価を上げましょう。なべ焼きうどん、カレーうどんにするのもおすすめです。
材料(1人分)
  • ゆでうどん(温めておく) 1玉(230g)
  • めんつゆ(かけつゆの濃さに調整) 1カップ
  • 卵 1個
  • 三つ葉(食べやすく切る) 3~5本
作り方
  1. 卵はときほぐし、三つ葉を加え混ぜる。
  2. なべにめんつゆを入れて煮立て、1を静かに流し入れる。
  3. 温めたうどんを器に盛り、2をかける。三つ葉の葉(分量外)を飾る。
フレンチトースト

フレンチトースト

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1人分 エネルギー:357kcal
たんぱく質:11.7g / 脂質:13.4g / 塩分:1.1g

パンのパサつきもなく、食べやすい一品です。牛乳、バター、ジャム、好みでメープルシロップなどを加えてエネルギーアップがはかれます。

材料(1人分)

食パン(6枚切り・4つに切る) 1枚


◆ 卵液

  • 卵 1/2個分
  • コンデンスミルク 小さじ2強
  • 牛乳 1/4カップ

  • バター 大さじ1/2
  • 好みのジャム・粉砂糖 各適量
作り方
  1. バットに卵液の材料を混ぜ合わせて食パンをつけておき、完全にしみ込んだら、フライパンにバターを熱して両面を焼く。
  2. 器に盛って粉砂糖をふり、ジャムを添える。
フルーツ

フルーツ

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1人分 エネルギー:35kcal

  • フルーツは、どのような症状の時にも食べやすい食品ナンバーワンであり、継続して食べられる食材です。
  • 好みのフルーツを何種類か組み合わせて食べてみましょう。
  • ジュースにして飲むのも食欲が湧いてきます。

体重減少のヒント

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Q1 胃を手術して半年になりますが、体重が手術前より5kg減ったままで増えません。
体重を増やすにはどうしたらよいでしょうか?
A1 体重減少のヒント

胃を切除した患者さんの変調で最も多いのは、体重の減少です。
胃を切除した方の90%が、10~15%体重が減り、そのまま元に戻らない場合が少なくありません。それは、胃や膵臓の手術をすると、胃酸、胆汁、膵液の分泌が減少し、食べ物の消化が悪くなります。また、小腸が胃の代わりに消化吸収を行います。小腸での消化にも限界があり必要な栄養を吸収する前に、下痢となって排泄されてしまうことも少なくありません。消化、吸収がうまくいかなければ、体はやせて、体力も落ちてしまいます。体重を回復するために、あせってたくさん食べようとする方がおられますが逆効果となります。
そこで、まず「少量」「頻回」「よくかんで」を守るよう心がけてください。

症状出現の考え方、症状が出やすい治療法

  • 手術、抗がん剤治療、放射線療法などの治療
  • 食物摂取量の減少、消化・吸収障害、治療による副作用、早期の満腹感

日常生活の注意点

  • 少量の食事を小さな食器に盛る。
  • 本人の好むものを用意する。
  • 病状について本人と家族で話し合う。
  • テーブルのセッティングをするなど、落ちついた雰囲気を作る。

食事・調理の工夫:適する食材

  • 穀類・イモ類
    ごはん、パン、めん類は効率よくエネルギーのもとになる大切な栄養素です。三度の食事には主食としてとりましょう。
  • 魚介類・肉類・豆類・卵類・乳製品
    良質のたんぱく質は、体力回復のため欠かせない栄養素です。
  • 酢・香辛料
    食欲増進に効果のある酸味、香り、辛味などの酢、レモン、ゆずなどを料理に利用しましょう。

出典:がん治療中の食事サポートブック2018(公益財団法人 がん研究振興財団)

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